2016年12月10日土曜日

VMwareのIoT Solution について

VMwareのIoT Solution について

本投稿はvExperts Advent Calendar 2016 の12月10日です。

皆さんがディープな話をしている中、チープな内容ですみません。
土日なのでブレイクがてらさらっと読んで頂ければ幸いです。
まだリリース前の情報をかき集めてますゆえ、正式な情報はメーカーからのものが正しいということでご理解下さい。

さて、VMwareがIoTを始めるというアナウンスは少し前からありましたが、「VMwareがIoTって、どんなことをやるんだろう??」とイメージわかなかったのではないでしょうか。

まぁ、どうせスグには・・・
と思っていて得意の放置をしていたわけですけども、先月のvForumでの展示を見せてもらいながら話を聞いたところ、意外とすぐそこまできているではありませんか。

ということでして、前フリが長くなりましたが、本稿は「実はもうすぐリリースされそうな、VMwareのIoTについて可能な限りまとめてみました」、という内容でございます。
(VMWorld、vForum、Blogなどから情報収集)

◆VMwareのIoTって何するの?
最近、いたるところでIoTというキーワードを目にすると思いますが、実際にも多くの企業がIoTを使ったサービスを提供したり、使ったりしています。日本だとやはり製造業が先行している感じでしょうか。
ものすごーくざっくり言うと、IoTは「モノのインターネット」と言われ、様々なデバイス(センサー、タブレット、スマートフォン、ロボット、etc・・・)の情報を取得して、実際に人に見える形でデータを有効活用することを目的にしてます。でもその人が見える形になるまでの過程には意外と多くの機器などが複雑に絡み合っております。

VMwareさんのBlogから図をお借りして・・・こんな感じです。
図:IoTのアーキテクチャー




IoTソリューション構築にあたり実装しなければならない全体像は図の通りですが、主にVMwareが提供する機能やサービスはThings~Geteway~IoT Platformまでとのことです。
デバイスやモノの管理やIoTシステムの異常検知、End to Endのセキュリティなど。

Business Appsのユーザーに近いところは他ベンダーにお任せです。同じDELL仲間のPivotalがメインになるのでしょうか。あとは提携しているIBMさん(Watson IoT)やAWS(AWS IoT)さんかな。
AirWatchのSDK組み込みでアプリケーション展開はあるかもしれませんね。

◆VMwareのIoT関連製品
IoT関連製品として提供する予定なのはこちらです。
(まだリリースされてませんし、ベータも出てません)

・IoT Control Center 
図:IoTのアーキテクチャー だと、「IoT Platform」で仕事する製品です。

vForumブースで聞いた情報によると・・・
-ソフトウェアまたはVAで提供予定
-AirWatchのテクノロジーがベースになっている
-(AirWatchの?)AgentをIoTデバイスに仕込んで管理対象とする
-vRealizeの監視・管理系の製品と連携する

IoT用の統合管理ポータルみたいなイメージでしょうか。
まだ評価版もリリースされていないため、実際に触れないので詳細はまた何かの機会にということで。

・Liota SDK
Little IoT AgentでLiotaです。
こちらの方が情報が多いですね。
オープンソースとして提供されているSDKです。
GitHubから使えます。

Pythonで記述されているので、Pythonをサポートする任意のIoT Gateway Platform上で動作させることができます。

ですので、また使いまわしますが、図:IoTのアーキテクチャー での「Gateway」で仕事します。

IoTのインフラ部分においてはGatewayは盛り上がってる部分だったりします。
「分析対象となるデータは出来るだけ最適化して、分析基盤に送りましょう。」ということで、IoT Gateway部分で色々と手を加えるということです。
少し話は広がりますが、ビッグデータのデータ最適化についてGEの偉い人が説明しているので紹介します。興味がありましたらどうぞ。

また、こちらも参考ですが、IoT Gatewayのプレイヤーはこんな感じです。
それなりにたくさんいらっしゃいますね。
※IoT Gateway Software としてLiotaも記載があります。

















少し話がそれましたが、GitHubにあるREADME.mdを確認すると、概要やLiotaが対応しているレイヤー、インストール方法など色々と情報が書いてありますので簡単に確認していきます。

Liotaの概要
(README内の「Liota」)

(最近のGoogle翻訳は出来が良くなりましたな)
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Little IoT Agent(liota)は、IoTソリューション開発者がIoT Edge Systemデータオーケストレーションアプリケーションを作成する際の利便性を提供するオープンソースプロジェクトです。 Liotaは、モジュールを介して、あらゆるデータセンターコンポーネントとのやりとりや、あらゆるIoTエッジシステムとの相互作用を可能にするために一般化されています。 使いやすく、IoTソリューションとの対話のためのエンタープライズ品質のモジュールを提供します。
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Liotaの上で開発すれば、使いまわせるので開発に無駄が無くなるから最高。という話ですね。

Liotaの基本レイヤー
(README内の「The Basic Abstractions of Liota」)

Liotaの6つの基本的な抽象概念は、エッジシステムに接続されたデバイスからデータセンター内のアプリケーションへの完全なデータフローを表すと記載があります。その6つを簡単に紹介します。
この6つのレイヤーに対して色々とパラメーターを設定し、データフローを作り上げます。

1.Device:
エッジシステム上またはエッジシステムに接続されたデータソース

2.DeviceComms:
デバイスとエッジシステム間で使用される通信プロトコル

3.EdgeSystem:
エッジシステムのハードウェアおよびソフトウェアプラットフォーム

4.Metric:
データソースコンポーネントからデータセンターアプリケーションへの時系列ストリーム

5.DCCComms:
エッジシステムとデータセンターとの間の通信プロトコル

6.DCC:
データセンターコンポーネント、すなわち、データセンターで使われるアプリケーション

Liotaのインストール
(README内の「Install & Test」)

事前にPython2.7の環境をセットアップしておく必要があります。

下記コマンドでインストール
$ sudo pip install liota

インストール自体はこれだけのようです。簡単ですね。

あとはLiota.conf という設定ファイルが存在するので必要に応じて設定。
デフォルトでは下記の設定のようです。
[LOG_CFG]
json_path = /etc/liota/conf/logging.json

[LOG_PATH]
log_path = /var/log/liota

[UUID_PATH]
uuid_path = /etc/liota/conf/uuid.ini

[IOTCC_PATH]
iotcc_path = /etc/liota/conf/iotcc.json

[PKG_CFG]
pkg_path = /etc/liota/packages
pkg_msg_pipe = /var/tmp/liota/package_messenger.fifo
pkg_list = /etc/liota/packages/packages_auto.txt

その他

その他、サンプル、License、Logの場所などの記載があります。


まとめ
Liota SDKをオープンソースで提供して、Gateway機器やアプリケーションに依存しない開発環境として万人に使ってもらう。そしてAgentを入れるだけで、VMwareの既存製品をうまーく使いながらデバイスや機器の管理・監視などを実現していく。というソリューションのようですね。

すでにもう海外ではテストも進んでいる企業もあるようですし。
(主には自動車やロボットなどの製造業が当面のターゲットだそうで)
vForumでもロボットや自動車のシュミレーション機器が展示してありました。
















みんな仮想化な人たちはあまり興味が無いかもしれませんが、ニッチな人達だけで楽しみにリリースを待ちましょう!!

最後に・・
くどいようですがリリース前なので色々と間違ってても許して下さいね(逃げ腰ですみません)






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